オプション損益計算ツールの使い方
計算ツールを開きます。パソコンではグラフの左側、スマートフォンではグラフの下に入力欄があります。そのパネルの中を下にスクロールすると、計算結果が見られます。
株価が$100のときに、権利行使価格$105のコールを1契約買う例で試してみましょう。株価が上がった場合と下がった場合の損益をグラフで確認できます。
1. ポジションを入力する
- ポジションでロング・コールを選びます。コールを買う取引という意味です。
- エントリー価格を100にします。これはポジションを建てる時点の株価です。
- オプションの行で数量を1、権利行使価格を105にします。権利行使価格は、コールの権利を使って株式を買える価格です。
- 満期を開き、今日から約1か月後の選択可能な日付を選びます。
最初の例では、インプライド・ボラティリティ、無リスク金利、配当利回りは初期設定のままにします。計算ツールはこれらの数値からオプション価格を推定します。
ティッカーも変更しなくてかまいません。これはシナリオのラベルです。銘柄コードを入力しても、株価は取得されません。
2. コストと損益分岐点を確認する
オプションの行にあるモデル価格は、1株あたりの推定プレミアムです。行の下にあるモデル上の初期支払額を見てください。これは100株分に相当する1契約を買うための推定コストです。
今回のコール1契約の買いでは、次のように読みます。
- 最大損失は初期支払額です。コールが価値を持たずに満期を迎えると、この金額を失います。
- 損益分岐点は、満期時に購入コストをちょうど回収できる株価です。権利行使価格$105に、1株あたりのプレミアムを加えた値になります。
- 最大利益はモデル上では無制限です。株価に上限がないためであり、利益が保証されるという意味ではありません。
3. グラフで損益を読む
X軸を株価にし、グラフ上の選択欄を損益にします。分析日のスライダーを右端まで動かし、満期日に合わせます。
下の横軸は想定する株価、縦軸はポジションの損益をドルで表します。ゼロより上は利益、下は損失です。
マウスをグラフ上に動かすと数値が表示されます。スマートフォンでは曲線に触れ、そのまま指を曲線に沿って動かします。
株価の軸で$110の位置を見てください。満期時には、権利行使価格$105のコールは1株あたり$5、つまり1契約で$500の価値があります。この$500から、集計欄にある初期支払額を引いたものが利益です。株価が$105以下なら、コールは無価値で満期を迎え、初期支払額を失います。
4. 満期前の変化を見る
分析日のスライダーを左に動かして、満期より前の日付を選びます。株価$110の位置をもう一度見てください。満期まで時間が残っているため、モデル上の価値は満期時の価値と異なることがあります。この日付スライダーを動かしても、購入コストは変わりません。
比較中はエントリー価格を$100のままにします。ほかの株価を試すときは、グラフ上の該当する位置を見てください。エントリー価格を変更すると、ポジションの購入コストが再計算されます。
自分のポジションを試す
この例の見方がわかったら、エントリー価格、権利行使価格、数量、満期を、調べたい条件に変更してみましょう。
- ポジションでプットやスプレッドを選べます。+ レッグを追加を使うと、自分で組み合わせを作れます。レッグを表示にチェックを入れると、各オプションの曲線が表示されます。すべてのレッグは同じ満期を使います。
- インプライド・ボラティリティ、無リスク金利、配当利回りを変えると、別の価格計算の前提を試せます。これらの変更では、グラフと購入コストの両方が再計算されます。
- グリークスを開くと、今日の日付とエントリー価格で計算したポジションの感応度を確認できます。数値の意味はグリークスの解説で説明しています。
- 拡大・縮小ボタンや、グラフの何もない場所のドラッグで表示範囲を変えられます。リセットでグラフの表示範囲を元に戻せます。
ほかのグラフ表示やパーセントでの比較については、計算方法と利益とリターンの違いをご覧ください。
結果を使う前に
プレミアムはモデルの推定値であり、リアルタイムの気配値ではありません。実際に支払ったプレミアムを入力する欄はないため、すでに行った取引の損益を正確に再現することはできません。表示される結果には手数料や税金を含みません。実際の取引では、権利行使、割当、証拠金のリスクも考慮する必要があります。